シレッと消えた香川市長の選挙公約

2025年6月15日は志木市長選挙ですが、現職の香川武文市長の4年前の選挙広報にはひどいまやかしがありました

香川さんの4年前の選挙公報

新複合施設の是非

前回2021年(令和3年)の志木市長選挙の大きな争点の1つは、市民体育館と市民会館を複合化することの是非でした。この複合化計画では新施設は本町の市民会館跡地に建設され、館地区の市民体育館は消滅することになっていたため、主に館地区の市民から反対の声があがっていました

有権者の期待を誘う選挙公約

この反対の声をうけて、香川さんは選挙公報で「柳瀬川駅前鹿島ビルの旧スポーツジム活用の可能性も探り」と選挙公報に明記していました。そして選挙カーが柳瀬川付近を通るたび、この「公約」を連呼していたのを私はよく覚えています。選挙公約を記した公的なものである選挙広報で、わざわざビルの固有名詞まであげているのだから、それなりの見通しもあってのことだろうと期待し、香川さんに一票を投じた有権者も少なくなかったのではないでしょうか?

当選したら知らん顔

しかし、香川さんの当選後、私はたびたび市議会に傍聴にいったり市主催の様々な説明会に参加しましたが、この公約については何一つ進展がありませんでした。説明会でもどうなっているのか質問しましたが、進捗はまったくない、ビルのオーナーへの打診や下交渉すら行われていないという回答でした。実のところ、対象とされているこのビルの5・6階は、旧スポーツジムといっているが正確には旧スイムスクールスポーツクラブであり、プールの改装に莫大な費用が必要で、これはもともと見込みのない無理筋の話であったようです

選挙目当てのその場限りの口先公約

つまり、この「公約」は選挙のときだけのその場限りの口先公約だったわけです。選挙公報には「実現する」ではなく「可能性も探り」と書いてあるのであり、探ったけどダメだったのだと開き直るのかもしれませんが、選挙広報に書いた以上は、具体的に何をどのように探ったのかをきちんと有権者に報告する責任があるのではないでしょうか?

今回の選挙公報

シレッと消えてる

今回の選挙公報にはもう鹿島ビル云々の文言はありません。シレッと消えてしまいました。同じまやかしは2度は使えないとわかっているのでしょう。彼の選挙公約はこんなにも軽くていい加減なもののようです。他の「公約」も同様に「絵に描いた餅」ばかりなのかもしれません。あまい「公約」に惑わされず、かしこい選択をしたいものです

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