不祥事まとめて棚卸し ー 志木市役所

2020年度は4件の懲戒処分発生

志木市は2021年(令和3年)3月15日に志木市職員の懲戒処分3件、同3月16日に志木市教育委員会職員の懲戒処分1件、合計4件の懲戒処分を発表しました。全容はリンク先から読めますが、概要をまとめると以下になります

志木市職員の懲戒処分

市民生活部 総合窓口課主査・56歳・男勤務時間中に職場を離脱して喫煙戒告
子ども・健康部 保育課主査・59歳・女認可外保育施設利用者への保育料無償化による還付金事務および給食費免除者の償還払いの事務の怠慢戒告
都市整備部 建築開発課主任・51歳・男虚偽の事由による年次有給休暇戒告

志木市教育委員会職員の懲戒処分

教育政策部 学校教育課主事・28歳・男小中学校保健衛生に係る備品購入費用等の支払い事務を怠り、総額約1600万円の支払いを遅延させた戒告

過去の懲戒処分

過去の懲戒処分一覧のような資料がみつからなかったので、志木市のHPをざっと検索した範囲ですが、過去には以下のような処分があったようです

2019年台風第19号の際、災害時には陣頭指揮を執る職責にありながら、私的な旅行を優先戒告
2019年長期間無断欠勤懲戒免職
2019年志木市情報セキュリティーポリシー違反等を半年の内に3回減給10%1ヶ月
2017年公用車で無免許運転をして事故懲戒免職
2016年心身の故障にともなう分限休職処分に従わなかった懲戒免職
2015年職務怠慢と虚偽報告減給10%3ヶ月
2015年職務怠慢戒告
2015年遅刻・欠勤の繰り返し減給10%3ヶ月

香川武文市長のコメントは?

こうして見ると、2020年度の4件は多いほうですね。これに対して志木市の行政の責任者としての市長のコメントはないものかと志木市のHPや市長のFacebookなど見てみたのですが、特にコメントは見つかりませんでした。今年は市長選挙の年(6月13日投票)ですが、「業績」の自慢ばかりでなく、市職員の不祥事に対するきちんとしたコメントなども出してほしいものです。そういう誠実さって票につながるんじゃありませんか?

緩みの背景には市民の無関心?

市長選挙といえば、前回の市長選挙の投票率は33.45%とかなりの低投票率でした。当日有権者数は60902、当選した香川さんの得票数は16660ですから、有権者の27.35%からの得票で当選したことになります。都市部の投票率の低さは全国的な傾向とはいえ、この低投票率は深刻な問題だと思います。おまけに去年の市議会議員選挙は選挙にすらならず無投票全員当選、その後問題議員が2人も出て、議員辞職勧告決議猛省を促す決議が可決される始末に。

今回の4件の不祥事が選挙の低投票率と直接関係があるとは言いませんが、逆に市政に対する市民の関心が高く、いつも市民の監視の目が光っていると感じられるような自治体だったとしたら、やはり不祥事は起きにくくなると言えると思います。もちろん多数の市職員の人たちは市民のためにまじめに働いてくれているわけで、それに対する敬意も大切でしょう。日々の精勤に対しては敬意、不祥事や怠慢に対してはしっかりとした批判と風化させない姿勢、市民と市役所・市議会との間の健全な緊張関係を築いて行きたいものです

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