志木市議会を傍聴してきました

はじめての市議会傍聴

7月20日はコロナワクチン接種の予約日だったので仕事を午後休にしたところ、たまたま志木市議会の定例会が行われていたので、接種前に傍聴に行ってきました。現在市庁舎は建て替え工事中なので市民会館の2階が会場になっていました

行った時間がたまたま議会の休憩終わりで議員が戻ってくるところと重なったのですが、市民会館2階の廊下で隣を歩いていた議員からものすごくいぶかしそうな目でジロジロ見られました「こいつ誰だ?なんでこんなとこにいるんだ?」って感じでした(笑。受付で名前等を書いて傍聴券をもらい中に入るとすぐ目の前が議員の席で、ここでもまた目の前の2人の議員からものすごくいぶかしそうな目でジロジロ見られました。ここの議会ではよほど傍聴者が珍しかったのでしょう(笑

いまどき撮影禁止なんですか?

傍聴席に行って驚いたのは「撮影・録音・飲食禁止」の張り紙が何枚もはってあったことでした。志木市議会傍聴規則の第8条には以下の条文があります

第8条 傍聴人は、傍聴席において写真、映画等を撮影し、又は録音等をしてはならない。ただし、特に議長の許可を得た者は、この限りでない。

一方で市のHPでは議会インターネット中継をやっている(現在は庁舎建替え中なのでおやすみ)ので録音禁止ってチグハグですね。撮影の方は例えばこんな弱小ブログだって議会の審議風景を撮影して公開すればほんの少しは市民と議会の距離を縮めるお手伝いをできるかもしれません。なんで撮影を認めないのでしょうか?以下の東京新聞の記事によると同じような地方自治体は少なくないようです。市がやる中継の場合は発言者のアップばかりで議場の全体が見られるわけではなく、居眠りなどが中継される可能性は少ないが、自由に撮影させるとそういうところばかり狙われてしまうかもしれないというのが撮影禁止の理由のようですね。しかし撮影を許可する自治体も増えてきているわけですから、是非志木市議会も上記第8条は撤廃して開かれた市議会を目指していただきたいものです

東京新聞 TOKYO Web

東京新聞TOKYO Webの2019年統一地方選の特集ページです。…

あと、飲食禁止ですが、これも志木市議会傍聴規則の第7条で定められています

(5) 飲食又は喫煙しないこと。

しかし、中の議員さんたちは普通にペットボトル持ち込んで水分補給していました。熱中症対策で室内でもこまめな水分補給が推奨される昨今ですので、食の禁止は結構ですが、水分補給は認めたほうがいいのではないかと思いました

3人の議員の一般質問を聞きました

私が傍聴できたのは以下の3人の一般質問でした。以下印象に残った部分を書きます(あくまで一個人の感想です)

与儀大介議員

コロナワクチン予約受付のコールセンターを視察したい、自分はコールセンターの経営に詳しいので自分が見ればわかることがいろいろあると主張していたが、市側からは委託業者は志木市とは関係のない電話受付業務もやっていて情報漏えいを恐れているので視察は拒否するとの回答で、2回位押し問答状態に。感想としてはコールセンターでコールスタッフさんたちが電話しているところを見て何がわかるのかが不明で視察の目的がよくわからない、単に同業者の仕事のノウハウが見たいと言っているだけな感じがした

鈴木潔議員

新河岸川の紫陽花が放置されていて去年の花の残骸が残っていたり蜘蛛の巣だらけで汚くなっているのだがなんとかならないかとの質問で市側からは対応したいとの回答。マルイの地下駐車場の番号がわかりにくいとの質問で市側からは好意的だが抽象的な回答。議会の一問一答形式の質問ルールを忘れてしまってグダグダになり、途中だけどもういいです的な終わり方で議場では笑いがおきていたが、議員同士の馴れ合い臭が強く、私としては「もっと真面目にやれよ」と思った

古谷孝議員

冒頭で市長に再選おめでとう言っていたが、市長はそれほどうれしそうじゃなかった。自公の推薦で選挙は盤石なのでN国党にすりよってこられてもかえって迷惑なのかなと感じた。その市長選挙において視覚障害者の方が不在者投票に行ったら係が間違って視覚障害者用の投票用紙がないと言ってしまい代筆投票にさせられたことを取り上げ、選挙管理委員会委員長が謝罪していた。今回私が見た中では一番意味のある場面だった。しかしそれ以外は質問(市側が回答する必要あり)ではなく要望(市側は聞いておけばいい)ばかりで内容もまとまりがなく何がいいたいのか伝わってこなかった

各議員の持ち時間はそれぞれ1時間(市側の回答時間は含まず)で大きなカウントダウンモニタもありましたが、それぞれたっぷり時間を残して終了、2時間程度で散会となりました

無投票に危機感ゼロ?

このブログでも何度も書いていますが、現在の志木市議会は無投票全員当選の市議会です。私はこれは志木市の議会制民主主義にとって大変危機的な状況だと思うのですが、市のHPを見ても個々の議員のHPやSNSを見ても少しも危機感が伝わってきません。個々の議員からすればこの状況が続いたほうが次も楽に当選できるから歓迎だというのが本音だったりするのでしょうか?もしそうではないと言うなら議会改革を進め市民と議会の距離を縮めていく取り組みをするべきでしょう。なぜ何もしないのか?総務省が公開している「地方議会に未来はあるか?」という資料によると、市民の議会に対する不信点として以下の3つがあげられています

  1. 遠い存在。自分たちの代表とは思えない。
  2. 政策決定に住民の意見が反映されていない。
  3. 何をやっているのか、見えない。

特効薬はないとしてもこうした不信を一つ一つ減らしていく取り組みが必要なのではないでしょうか?例えば最近では市民と議会が対話する場として議会報告会というものを開いている自治体もあり、近隣では所沢市でも行われているようです。Googleで議会報告会を検索するとかなりの数がヒットします、多くの自治体で行われているようですがなぜ志木市ではやらないのでしょうか?無投票になった時点ですぐに危機感をもって議会改革に着手すべきだと思うのですが1年以上たっても何の動きもなし、まさに「遠い存在」で「何をやっているのか、見えない」存在になってしまっています

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