志木市議会議員のみなさんの働きぶり – 2025

2024年(令和6年)4月に志木市議会が改選されてから1年余りが経過し、過去1年分の市議会議事録が閲覧できるようになりましたので、新議会における各議員のみなさんの働きぶりを集計しました

本会議での平均質問回数

志木市議会会議録検索システムで上記の設定で各議員の名前を選択して検索。令和6年6月・9月・12月、令和7年3月の4回の定例会の発言回数を下表に集計しました。今村弘志議員は議長なので除外

氏名1年間の合計平均
上野琢磨14335.8
中村智紀10325.8
古谷孝8822.0
天田いづみ5714.3
河野芳徳4611.5
高山優太358.8
阿部竜一338.3
岡島貴弘307.5
吉澤富美夫287.0
田畑寛治256.3
安藤圭介205.0
小池真由美174.3
鈴木潔123.0

志木市議会は手抜き議員だらけ
この表では市議会における予算その他の議決での発言と一般質問での問答の回数が集計されています。この数字をみると現在の志木市議会はかなり停滞していると思います。発言回数平均10回以上が13名中半分にも満たない5名のみ!この集計の中には質疑応答の区切りの「わかりました」「ありがとうございます」などの回数も含まれますので、8名の発言回数平均1桁議員は内容のある発言はほんの少ししかしておらず、一般質問で少し問答をしただけという数字です。選挙ではさも「やる気にあふれています」といった演出を一生懸命やっていたが、当選してしまえばどこ吹く風というのがこの8名の姿だと思います。実際、志木市議会議員の発言回数を集計し公開しているサイトなどこのブログくらいでしょうから、どうせ支持者だって議会の発言回数なんてみてないだろうと高をくくっているのかもしれません

一般質問の平均時間

志木市議会議会中継のページで各議員の一般質問の録画の左下に表示される時間を集計。議員の移動や議長の議事進行(成立要件の確認や休憩の宣言等)部分も含むため1分程度の誤差を含みます。上記と同じ4回の定例会での一般質問が対象。今村弘志議員は議長なので一般質問はなし

氏名1年間の合計平均
中村智紀4:06:421:01:40
河野芳徳3:58:3959:40
天田いづみ3:50:3857:40
上野琢磨3:39:2054:50
田畑寛治3:28:1252:03
古谷孝3:27:0651:47
高山優太3:23:3650:54
岡島貴弘2:57:2344:21
安藤圭介2:42:4840:42
阿部竜一2:39:4839:57
吉澤富美夫2:25:0636:16
小池真由美1:56:4629:12
鈴木潔1:39:2724:52

持ち時間の半分ももたない議員が2人
志木市議会の一般質問の持ち時間は全員が1回につき1時間づつで会派による有利不利はありません。一般質問はこの1時間を使って市長に直接自分の意見をぶつけることができる年4回の非常に貴重な機会。市民から選ばれた代表として、実際に市民の意見を代弁することができる機会です。しかし残念ながらここでもやる気の見られない議員が何人もいます。特に平均30分にも満たない小池さんと鈴木さんは一体なんのために市議になったのか?あなたが代弁したい市民の声はそんなに少ないのですか?と問いたいです。小池さんは新人なので緊張や時間配分がわからずということもあったのかとも思いましたが、4回の内訳をみると、28:34、27:35、30:32、30:05と計ったかのように上手に30分程度にまとめています。一般質問であまり言いいたいことはないのだが、最低でも30分程度はやらないと格好がつかないからとなんとか30分はもたせましたという感じに見えてしまいます。鈴木さんは市議会最長老のベテランですが、もはやマンネリ化して全然やる気がないという感じでしょうか?この2人は上の質問回数でもワースト1・2となっています

常任委員会での平均質問回数

志木市議会会議録検索システムで上記の設定で各議員の名前を選択して検索。令和6年6月・9月・12月、令和7年3月の4回の常任委員会での発言回数を下表に集計しました。天田いづみ議員と阿部竜一議員は委員長なので除外(議事進行発言と個人の質問が検索システムで区別できないため)

氏名常任委員会1年間の合計平均
中村智紀総務厚生12832.0
田畑寛治総務厚生5814.5
鈴木潔総務厚生5313.3
古谷孝総務厚生4912.3
高山優太市民文教都市4511.3
河野芳徳総務厚生4310.8
安藤圭介市民文教都市399.8
小池真由美市民文教都市399.8
岡島貴弘市民文教都市348.5
吉澤富美夫市民文教都市276.8
今村弘志総務厚生266.5
上野琢磨市民文教都市256.3

本会議よりもっとひどい!手抜き議員だらけ
一般質問よりもっと個別具体的な、それだけにより市民生活に密着した議論ができるのが常任委員会です。ところがここでの集計結果はもはや悲劇!まともに質問しているのは1位の中村さんだけで2位でもその半分以下ですから、2位以下はほぼ座っているだけでたまに思い出したように発言するだけ。ほとんどの議案がロクな審議もなく素通りのシャンシャン常任委員会という感じです。市民はうち続く物価高に苦しんでいる。その血税の無駄遣いは1円たりとも見逃さないといった気迫のある議員の姿はこの数字からは見えてきません

上野議員の不思議
また、ここで目を引くのは最下位の上野さんです。彼は本会議での質問回数は1位ですからその落差に驚きました。本会議重視の戦術なのだと言うのかもしれませんが、それだとパフォーマンスだとのそしりも免れません。先日、(なぜかw)市長選前日の土曜日に鈴木議員がお祭りの寄付を集めに私の家にもやってきたので、先日の議会での暴言について抗議したのですが「反対議員は他では静かなのに本会議のときだけ騒ぐ」という趣旨のことを言っていて、なんのことなのかといぶかっていましたが、この数字のことを言っていたようです。上野さんが地盤を引き継いだ前任の水谷さんは本会議も常任委員会も発言回数1位だったことで筋が通っていたと思います

このだらけきった市議会に志木市の未来を託せるか?

一票の価値に見合う議員は?
今回あらためて数字を集計してみて、現在の志木市議会はだらけきっているように見えました。本会議の停滞ぶりもさることながら常任委員会の惨状は目も当てられません。本会議には少ないながら傍聴の市民も来るし一般質問の要約が議会広報にも載るが、常任委員会を傍聴に来る市民はめったにいないので、より手が抜きやすいのでしょう。市民はこの数字をみて自分が一票を投じた議員がそれに見合う仕事をしていると感じるでしょうか?

約620万円の価値に見合う議員は?
また、2025年7月現在の志木市議会議員の議員報酬は年間約621万円(もちろん税金)。これが多いか少ないかはその働きぶりによって評価が分かれると思います。上の集計と見比べてみて約621万円に見合う仕事をしていると言える議員はいったい何人いるでしょうか?

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>今井あさと

今井あさと

埼玉県志木市在住。敷島神社の近くに住んでます。27年間ほど都内の私立高校で非常勤講師をした後にフリーランスのプログラマ。非正規一筋の人生です(笑

非常勤講師で教えていたのは公民科(政治経済・現代社会・倫理など)。今でも政治や社会に強い関心があり、志木市の政治についても詳しく見てみようと思いこのようなブログを立ち上げました。一市民の目線で志木市政をみつめていきます

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