議会改革度調査2024
地域経営のための議会改革度調査
地域経営のための議会改革度調査とは早稲田大学デモクラシー創造研究所(旧マニフェスト研究所)が2010年から行ってきたもので、全国の議会改革に意欲を持つ地方議員や自治体職員たちが毎年注目している調査だそうです。全国の地方議会(都道府県・特別区・市町村、合計1788)を対象に詳細な比較を行い、そのランキングの上位300までを発表しています
- 地域経営のための議会改革度調査2024・総合ランキング表(TOP300・PDF)
埼玉県では所沢が堂々3位、志木は…圏外
2024年のランキングを埼玉県で絞り込むと以下になりました

所沢市が堂々の全国3位ランクイン(前年は19位)の他、近隣ではふじみ野市(81位)、さいたま市(179位)、和光市(239位)、朝霞市(246位)などがランクインしています。そして残念ながら私たちの志木市は圏外でした。またこのランキングは年ごとの変動も大きいようで前年の2023年では三芳町(203位)や富士見市(274位)もランクインしていましたがやはり志木市は圏外でした(データ入手可能な2019年以後すべて圏外)
2025年のランキングは4月頃に発表されるようです
志木市の議会改革
志木市の議会改革
ここ数年来私が見てきた限りでは志木市では議会改革が「なかなか進まない」というレベルですらなく「着手すらしていない」というのが実態だと感じます。この間の数少ない変化をあげると以下くらいではないでしょうか
- 本会議のインターネット配信
はじめたこと自体は結構ですが、今どきめずらしくもなく、やって当然というレベルの施策です。むしろ他の地方議会では自由な撮影を認めているところもあり、それを認めない後進性が気になります(別項『志木市議会を傍聴してきました』) - 本会議場にプロジェクタ設置
市庁舎建替え時に設置。一般質問などで画像資料などを投影できるようになりました - 議員の個人情報保護
市のHPに掲載される議員名簿にはかつては全員の住所が掲載されていましたが、最近は「本人の希望により一部非掲載」が認められるようになりました(別項『志木市議会ちょっと立候補しやすくなりました』参照)
1と2は予算を使えば簡単にできること。3は立候補の間口が広がるという点で評価できますが、いずれも個々の議員には何の負担もなく実現できるものばかりでした
志木市がやろうとしない議会改革
上記のような個々の議員の負担無しで実現できる改革と違い、以下のような真に価値のある議会改革とよべるものはいずれも議員の仕事が増えるものばかりです。つまり、本当に市民のためになる改革は議員が汗をかく改革であり、それが行われるかどうかは各自治体の議員たち次第。議会改革度調査はこういう実のある改革を高く評価していると思われますので、このランキングはその自治体の議員たちの質とかやる気の平均を反映したものであると言えるのかもしれません
- 通年議会
現在全国で増加つつある議会の通年会期制(通年議会)。私はかねてから災害時の即応体制構築や市民と議会の交流機会確保のためにぜひとも導入すべきと呼びかけてきましたが、現在でも志木市議会にはなんの動きもないようです(別項『動画:【志木市議会】年収620万で8ヶ月休みってホント?』参照) - 公聴会・議会報告会・市民議会
市民の声を議会に反省させる・議会の活動を市民に知ってもらう・議会と市民が交流するなど開かれた議会を作るために取り組む地方議会も少なくありません - 議会基本条例
上記のような開かれた議会づくりを条例として制定し制度化するもので、すでに全国で多数の地方議会が制定しており、その数は全1788地方議会中1045議会(58.4%)にのぼるそうです(公共政策研究所・2025年4月現在)
全国3位の所沢市議会
所沢市議会の議会改革
下記は所沢市議会発行の『所沢市議会のしおり』の抜粋で、議会改革の実績がまとめられていますが、開かれた議会づくりのために多様な取り組みがおこなわれていることがわかります。このしおりでは2023年議会改革度調査で全国19位になったことが記されていますが、こういう取り組みを続けた結果翌2024年には3位になったようです
隣町でできることがなぜ志木市ではできないのか?やろうとしないのか?残念でなりません

通年会期制(通年議会)
所沢市議会は定期的に政策討論会を実施しており2月7日は『所沢市議会は年中やることになったの? ~通年会期制について~』というテーマだったので見学に行ってきました

所沢市では昨年5月に通年議会を導入したばかりで活用の仕方などについてはまだまだこれから探っていくところという感じでしたが、通年議会に関する議員たちの発言で「災害対応の瞬発力がある」「何かあったときに有効なツール」「公聴会がやりやすくなる」「市民の声を聞ける」などが印象に残りました。また上記の出席議員を見ればわかりますが、この改革には右も左もないと感じました。実際、自民・共産・維新・公明・立憲などの議員が横一列に並び、一緒になって通年議会の活用法を論じていたのを見てその想いを強くしました。日頃は政策その他でいろいろ対立もあるでしょうが、議会改革の必要性・災害対策には通年議会が有効といった点では概ね一致し協力できているわけで、これが志木市ではできないとすれば、志木市議会の議員たちは議会改革にも災害対策にも本気ではないということになるのではないか?要は自分たちの仕事量が増えるようなことはしたくないというのが本音なのではないかと思わざるを得ませんでした
富士見市議会のとりくみ
おとなりの富士見市でもいろいろ興味深い取り組みが行われているようです
富士見市議会出前講座

富士高生の主張 in 富士見市議会
富士見市議会と埼玉県立富士見高等学校との協働事業として富士見高校の生徒達が実際に議場で質疑を行うようです
- 富士高生の主張 in 富士見市議会 進行表(令和6年)
今年も行われたようです