かまどベンチ
現在、志木市は市内14の公園にかまどベンチを設置しています。かまどベンチとは、普段は普通のベンチだが災害時には炊き出し用のかまどになるもので、座面を外すとかまどになるタイプや座面下に組み立て式かまどのパーツが収納されているタイプなどがあります



運用方法がよくわからない
災害時に温かい炊き出しがあることは有り難いことで、こういう施策は大変結構ですが、実際の運用方法がよくわかりません。実際の災害時、設営に必要な工具・調理器具・燃料・食材などはどうするのか?各公園に備蓄があるようには見えなかったが災害時にいちいち市の職員が配達・設営してまわるのか?避難や炊き出しが必要になるほどの災害時に市の職員が迅速にそういうことができる体制が用意されているのか?この投稿執筆時点でそういう情報は市のHPをみても直接公園に行ってもどこにもありません。市のHPにはただかまどベンチがある14公園の一覧があるだけでした。市はただ設置して終わりではなく、運用方法などを常日頃から広く市民に周知する努力をするべきでしょう
かまどがあっても水がない?
私はかまどベンチが設置されている14の公園すべてを見てきましたが、他の公園には水飲み場があるのに、いろは親水公園(中洲)には水飲み場がなく、せっかくかまどがあっても水がなければメニューも限られるし食材や調理器具の洗浄もできず用をなさないと思いました。トイレの手洗いや植栽用の散水栓があるからそれを使えというのだとしたら衛生上問題があります。多くの公園に普通にあるような水飲み場を設置すればいいだけですが市はなぜか作ろうとしない。まさかどうせ断水するから作っても無駄だなどと市はいうのでしょうか?断水の有無は災害の状況次第だし、断水したとしても一刻もはやく復旧させることが市の責務のはずです
なお、かまどベンチを設置した14の公園のうち他に柏の杜ふれあい公園も水飲み場がありませんが、こちらは面積も小さく、隣接する志木の杜公園に水飲み場があり共用できますので、14公園中、ちゃんとした水場がないのはいろは親水公園の中洲だけです(左岸は去年水飲み場を再設置)
いろは親水公園(中洲)ほどの規模の公園に水飲み場は必須といってもよく、ない方が異常だと思われますが、市は頑なに設置しようとしません。これは中洲のカフェの売上の一部が公園の維持管理費に使われ市の支出削減の一助(どの程度かは不明ですが)となることが理由のようですが、そこに熱中症の時代の市民の水分補給や災害時の炊き出しの便宜を犠牲にするほどの価値があるのか市長は市民に説明できるのでしょうか?水分補給と引き換えに市民から小銭を搾り取るような狡辛い(こすからい)やり口がこの水場なきかまどベンチの矛盾も生み出しているのではないでしょうか?