前代未聞の手抜き返信
2024年4月15日、志木市小中一貫教育推進計画の素案についてのパブコメ(パブリックコメント)への教育委員会の返信(意見公募結果 )が公開されました。90人から104件の意見が寄せられたようですが、その一つ一つに丁寧に返答するのではなく、教育委員会側で分類し同様の意見と決めつけたものにはまとめて返信する形式になっています。読んでいって驚きましたが、なんとNo.23〜No.100までの78件(75%)を一つにまとめて返信するというものすごい手抜きになっており、その返信内容も薄いため、全44ページ中P17〜P42までの26ページ(59%)が市のコメント欄が白紙という有り様です。
都合の悪いものには答えない
また同様の意見にまとめて返信というテイにしていますが、実際には都合の悪い意見は無視して返信していません。例えばNo.38は私が送った意見(『小中一貫教育推進計画(素案)への意見』参照)の一部ですが、以下の点などにはいっさい返信がありません
- 不登校は実際には中1よりも中2の方が多い
- 小学生の不登校への考察がない
- 35人という法令上の定員ではなく実際に配置される1学級あたりの児童数を見るべき(合併したほうが多くなりやすい)
- 義務教育学校の小中一貫型小学校・中学校に対する優位性
- 上記の優位性があるとすると1学校区のみ優遇する(しかも新たに渡り廊下まで設置)ことは行政の公平性を欠く
- 小学校の卒業式・中学校の入学式にかわる儀式をやるというが詳細が不明で無責任
市民と対話する気持ちがない
パブリックコメント公募に対し市民一人一人が想いをもって意見を送ったのに、その75%を十把一絡げにしてまともに返信しようとしない。教育長には自分の方針に賛成しない市民はみんな同じ顔に見えるのかもしれません。本当に義務教育学校化が教育上必要なことだと考えるなら、反対する市民とも膝を交えて丁寧に対話を繰り返すべきです。それをせずに拙速かつ一方的に事を進めていくことは教育改革の進め方として間違っています。市のコメント欄の半分以上が白紙のパブリックコメントは現在の市民不在の志木市政の象徴と言えるかもしれません