7月10日は第26回参議院議員選挙の投票日です。ぜひ投票に行きましょう!
カパルカードのデザインが変わりました
志木市では投票に行くと投票所でカパルカードがもらえます。期日前投票投票でももらえるのでいち早くもらってきました
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埼玉選挙区
参議院議員選挙は全国単位の比例代表選挙と都道府県単位の選挙区選挙の2票を投じることができますが、埼玉選挙区は定数4人に対して15人が立候補しています。各候補者の政策の違いは以下のNHK のサイトなどでみることができます
18歳選挙権を活かそう!
諸外国に大きく遅れましたが日本でもようやく18歳選挙権が実現しました。18・19歳に選挙権を与えてまともな投票ができるのか?などというのはとんでもない!日本では地方から国政まで数え切れないほどの選挙違反事件がおきてきましたが、それらはみんな買収するのもされるのも「分別」のあるはずの「大人」たちであり、むしろ社会のしがらみにまだあまり縛られていない若者の方が清潔な判断ができることも多いのではないかと期待しています。経済格差が広がる中、バイトの残業代未払いや突然の雇い止め、経済的理由で進学をあきらめたり、進学してもバイトに追われて勉強が進まない、奨学金を借りれば数百万円の借金を背負っての新社会人スタート、ヤングケアラーの問題も深刻です。若者が希望を持てる社会を作るためにはまともな政治が必要であり、そのためには選挙権を無駄にしないでほしいと切に願います
主権者教育
18歳選挙権導入を期に文部科学省や総務省が学校その他で主権者教育を推進するようになりました。総務省は啓発のために以下のような動画も作っています
志木市の主権者教育は?
志木市では主権者教育をどのように進めているのかと思い市のHPなどを見てみましたが、特に何かが具体的に進められているような情報は見つかりませんでした。 市が公表している「令和4年度志木市教育行政重点施策」にも主権者教育については何一つ書かれていませんでした。各種選挙では毎回低投票率が続き、前回の市議会議員選挙では無投票全員当選という議会制民主主義にとって危機的な状況になってしまっているのにこの無策ぶりは悲しいばかりです。市長も議員たちも今の低投票率で当選しているので、このまま低投票率や無投票当選が続くほうがありがたいので投票率があがるような余計なことはしたくないというのが本音なのでしょうか?
議会制民主主義に対するルソーの批判
イギリスの人民は(自分たちは)自由だと思っているが、それは大まちがいだ。彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるやいなや、イギリス人民は奴隷となり、無に帰してしまう。
引用元へのリンク
上記はフランスの啓蒙思想家ルソーの著書『社会契約論』の一節、高校の政治経済の教科書には必ずと言っていいほど載っている言葉で、選挙の時だけは聞こえのいいことばかり言って、当選してしまえば民意などお構いなしの勝手放題という今の日本の政治状況そのままの言葉です。日本の選挙が低投票率になるのも結局はこういう政治状況に対する国民の失望の現れなのでしょう。ルソーがイギリス人はと言っているのはイギリスは清教徒革命と名誉革命という市民革命を経ていち早く議院内閣制を確立し、その議会制度を誇りにしていたことを批判していたからですが、ではどうすればいいのかというと直接民主制が理想であるという主張になります。しかし、現実的には多数の法律を毎回有権者全員で議論して多数決できめるというのは難しく、現代でも直接民主制を日常的に採用している国はほとんどありません。ウィキペディアの解説によるとスイスで年3〜4回の国民投票が行われているのが最多のようですが、これからはインターネットを活用すれば国民投票も容易になると思いますので日本でも国民投票をもっと行うべきだと思います。さりとてすべての法律を国民投票で決めるというのも現実的ではないと思われますので、日常的には議会を活用し、国政を左右するような大問題では適宜国民投票を行うようにすればいいのではないでしょうか
議会をあきらめないで!
確かに議会にはルソーが言うような短所があることは今の日本の政治をみれば残念ながらとてもよくわかります。しかし議会を廃止することはできないし、今の議会でもまともな議員もいるはずです。結局は私達国民が主権者として少しでもまともな議員を選ぶ、あるいはおかしな議員は落選させる努力を地道に続けてゆくことが最も大切な事なのでしょう。日本国憲法の前文は「日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し…」ではじまります。主語は「議員」ではなく「日本国民」です。では私達主権者国民は具体的にどうやって主権を行使できるのか?それこそが選挙です!毎年使われる莫大な国家予算(2022年度は107兆5964億円)の使いみちを少しでも変えれば私達の暮らしはもっと楽になるはず、それを実現させるための手段が主権者である国民の選挙権なのです
投票に行きましょう!