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志木市議会議員のみなさんの働きぶり – 2025年9月

志木市議会議員の議会での実際のはたらきぶりを集計するこの企画、このブログの記事の中でも人気のある記事の1つです。12月になり9月議会までのデータが公表されたので前回集計の2025年3月分までのデータに6月・9月分を追加してアップデートしました。前回市議選による改選後の2024年4月から2025年9月時点までの6回の定例会のデータの集計となります。表は直近の9月と過去6回の平均のみを表示しています。詳細なデータは下記リンクから集計表がダウンロードできます

目次

本会議での平均質問回数

志木市議会会議録検索システムで上記の設定で各議員の名前を選択して検索。令和6年6月から令和7年9月の6回の定例会の発言回数を下表に集計しました。今村弘志議員は議長なので除外

氏名令和7年9月過去6回平均
上野琢磨2835.7
中村智紀1423.3
古谷孝1220.0
天田いづみ1614.5
河野芳徳1612.5
高山優太2211.0
阿部竜一77.7
岡島貴弘47.2
田畑寛治86.3
吉澤富美夫66.2
安藤圭介55.2
小池真由美54.3
鈴木潔23.2

前回集計から半年がたちましたが、相変わらずの停滞ぶり。平均質問回数が10回未満の議員が13名中7名!

一般質問の平均時間

志木市議会議会中継のページで各議員の一般質問の録画の左下に表示される時間を集計。議員の移動や議長の議事進行(成立要件の確認や休憩の宣言等)部分も含むため1分程度の誤差を含みます。上記と同じ6回の定例会での一般質問が対象。今村弘志議員は議長なので一般質問はなし

氏名令和7年9月過去6回平均
中村智紀1:02:421:01:52
河野芳徳56:4859:40
天田いづみ59:0858:31
上野琢磨1:01:5555:49
田畑寛治56:1254:13
高山優太1:02:1653:23
古谷孝46:2951:47
岡島貴弘44:4843:57
安藤圭介37:4640:19
阿部竜一37:2639:05
吉澤富美夫37:3036:14
小池真由美31:3729:41
鈴木潔10:4321:08

志木市議会議員最長老の鈴木さんは9月議会では質問時間10分43秒で最短記録更新です

常任委員会での平均質問回数

志木市議会会議録検索システムで上記の設定で各議員の名前を選択して検索。過去6回の常任委員会での発言回数を下表に集計しました。天田いづみ議員と阿部竜一議員は委員長なので除外(議事進行発言と個人の質問が検索システムで区別できないため)

スクロールできます
氏名常任委員会令和7年9月過去6回平均
中村智紀総務厚生5130.8
河野芳徳総務厚生4415.8
古谷孝総務厚生2212.5
田畑寛治総務厚生1012.2
高山優太市民文教都市2112.2
鈴木潔総務厚生710.7
安藤圭介市民文教都市1810.5
上野琢磨市民文教都市239.2
岡島貴弘市民文教都市128.5
小池真由美市民文教都市98.0
吉澤富美夫市民文教都市65.7
今村弘志総務厚生34.8

この常任委員会は機能しているのか?
前回集計時から引き続き相変わらずの惨状。1位の中村さんとそれ以下の落差がとても大きいです。河野さんが2位にあがってきましたがそれでも1位との開きが倍近くあります。常任委員会は一般質問よりも細かいことなどを自由に質問できる場なので、まともに審議していればもっと発言回数が多くなるはずです。議員たちが選挙の時にみせている「やる気」はここでは感じることができません

まとめ

議員の「議」の字の意味は?
広辞苑第6版によると議員の「議」の意味は「はかる。寄り合って相談する。論じ合って是非を決める。」とあります。現在の志木市議会の状況は何かを「論じ合って」いるといえるでしょうか?この集計に表れた数字をみると、市長側が提出した議案を右から左に通しているだけのいわゆるシャンシャン議会になってしまっていると断じざるを得ません

量より質?
確かにこの集計では量しかわかりません。しかし議会での審議は禅問答とは違いますので深い箴言一言で決着してしまうというようなものではありません。むしろ重要な事柄であるほどその細部を煮詰めるために活発な議論が必要になり、自ずと発言回数は増えていくのではないかと思います。また実際の質については議事録で読むことができますが、市のHPをみれば書いてあるレベルのことを繰り返し聞いている程度のもの、あたりさわりのない話や個人的な思い出話を延々語っているようなものも多く、質の方もかなりお寒い状況だと私は感じています

密室談合?
もしかしたら議員の中には「自分は議会での発言は少ないけど市長や市の幹部とは個別にいろいろ話してるんだ」という人がいるかもしれません。政治とはそういうものだと言う人もいるかもしれませんが、それは市民不在の密室談合であり、腐敗の温床にほかなりません。真に市民に開かれた市政にするためには密室談合ではなく、市民に公開され議事録も残る議会の場という白日のもとで活発に「論じ合って是非を決める」政治風土を創っていくべきではないでしょうか?青臭いと笑われるかもしれませんが、志木市議会をほんとうにはたらくまともな市議会にしていくためには絶対に必要なことだと思います。そのささやかな一助になればと今後もこの集計を続けていきたいと思います

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この記事を書いた人

埼玉県志木市在住。敷島神社の近くに住んでます。27年間ほど都内の私立高校で非常勤講師をした後にフリーランスのプログラマ。非正規一筋の人生です(笑。非常勤講師で教えていたのは公民科(政治経済・現代社会・倫理など)。今でも政治や社会に強い関心があり、志木市の政治についても詳しく見てみようと思いこのようなブログを立ち上げました。一市民の目線で志木市政をみつめていきます

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