弱者無視の歩道橋
工事部分の図面
この問題について事業者である埼玉県の朝霞県土整備事務所にメールを送り図面をいただきましたが、この図面をみるといくつか問題があると思いました
図面の全体へのリンク(約40MB)
歩道橋Aにはエレベーターが必要
歩道橋Aの部分は横断歩道が設置されず市道2117号線がバイパスで分断されるため歩道橋使用が必須になりますがエレベーターがないので歩道橋がつらい・使えない人は横断できません。この点について県に「事業者である県は車椅子で使えない歩道橋を設置することが問題であるとは考えないのですか?車椅子を使う人は遠回りすればいいという考えでしょうか?」と質問したところ以下のような回答をいただきました
(回答)
横断歩道橋のご利用が難しい場合はお手数ですが各横断歩道のご利用をお願いしております。
なんとも冷たい身も蓋もないお答えです。歩道橋Aの部分から横断歩道④または歩道橋B(これもエレベーターなし)右側の歩道までどちらも200mほどあります。今まで市道2117号線で容易に往来できていたところをこれからはわざわざ遠回りしろという、まさに車ファースト歩行者ラストの典型、住宅街を貫くパイパスなのにバリアフリーの観点が欠落し、弱者は遠回りしろと平気で言っているのは大きな問題だと思います
歩道橋Bのところの歩道は大丈夫か?
歩道橋Bの部分も横断歩道が設置されないので多くの歩行者や自転車は図面右側に横断して歩道を使うようになると思われます。そうなるとこの歩道には自転車が行き違えるだけの幅がないと危険になります。工事前の歩道はかなり狭いものでしたが大丈夫でしょうか?
横断歩道①と②の間は完全に分断
横断歩道①と②の間は400mほどありますがこの部分は完全に分断されてしまいます。図面をみると今まで往来できていた道が3〜4箇所ほど切られてしまっているようです
地方自治
とある小さな市に住宅街を貫くバイパスが建設される、途中に歩道橋が設置されるがエレベーターがないため不自由する人がいる、コストカットとしてまっさきに弱者が切り捨てられている。でもこれは全国レベルで見ればよくあるとても小さな問題なので国会やマスコミに取り上げられることもない。地元の政治家には選挙の時は中央とのパイプがとか県とのパイプがとか喧伝する人もいるがなぜかこういう時にはそのパイプとやらは目詰まり。国家レベルでは小さい問題かもしれないけど生活者レベル市民レベルで見ればこういうことは重要な問題、毎日の暮らしにかかわる大切な問題。こういう問題が市民の合意形成がないまま進められて行くことは大きな問題だと思います。本来それを食い止めるのは市議や県議のはずですが、残念ながら志木市では市議選も県議選も無投票、労せずして議席を得た議員たちの中にこういう問題に形だけでなく本当に真剣に取り組んでくれる人は何人いるのでしょうか?無投票という地方自治の閉塞状況が残念でなりません。最終的には市民が声をあげて議会や市役所を動かしていくことが必要だと思います
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