・田子山富士塚築造150周年・吉田胎内開基130周年記念講演会
・講演『志木の田子山富士塚について』
中嶋信彰氏(富士山文化研究会 会長代行)による講演、多数の写真と博識でとても興味深いお話、そしてなによりすごい富士山愛がひしひしと伝わってきました。田子山富士塚の保存について「粋な保存をしよう」という言葉が印象に残りました。崩れてきたらコンクリで固めるとかいうようなただ残せばいいというのではなく文化財として後世に伝え続けていけるような保存というような意味だと受け止めました
・講演『吉田胎内と志木』
篠原武氏(ふじさんミュージアム 学芸員)による講演、130年前に宗岡の星野勘蔵が富士山の麓に開基した吉田胎内のお話、吉田胎内は富士山が世界遺産に認定される構成要素の1つとしてとても大きな意義をもっているというお話で志木と富士山の縁を感じさせられました。星野勘蔵が発見した樹型は総数62基にのぼるが、藤原氏は最近そのすべてを巡ったという。樹海の中GPSが使える現代でもそうとう大変だったが、そんなもののない時代に自力でそれを巡った星野勘蔵の努力は大変なものであっただろうというお話が印象に残りました
・シンポジウム『地域の文化財を、どう守り、どう活用するか』
田子山富士保存会や講演者など6名によるパネルディスカッション、田子山富士保存会の活動などが紹介されていました。今後の保存や活用について、若い人の参加を増やしたいのだが、という点で確かに会場も私も含めて中高年ばかりで若い人はあまりいない感じでしたが、ダムカードやマンホールカードのように各地の富士塚を巡って集めるカードをはじめようという話が進んでいるなど、いろいろ努力されているようでした
田子山富士塚は実際に登ることもできる身近な文化遺産、大切にしていきたいものです
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