衆議院議員穂坂泰さんは選択的夫婦別姓について二枚舌

2021年10月の衆議院議員選挙で埼玉4区(朝霞・志木・和光・新座)から2期目の当選を果たした自民党の穂坂泰さん、選択的夫婦別姓については国民向けに言っていることと実際にやっていることが真逆のようです

都道府県議会議長への圧力に参加

2021年1月自民党の国会議員有志50人が都道府県議会議長のうち自民党所属の40人に選択的夫婦別姓導入に賛同する意見書の不採択を求める手紙を送りましたが、受け取った自民党の議長からも「地方議会の意思決定を無視しており、失礼な手紙だ」と反発され物議をかもしました。穂坂さんはこの手紙を送った有志50人に名前を連ねています。この手紙には『私達は、下記の理由から、「選択的夫婦別氏制度」の創設には反対しております。』と明記されており穂坂さんは選択的夫婦別姓に反対の立場であることがはっきりわかります。またこの手紙について市民団体が送った質問状には3人しか回答しなかったそうですが、穂坂さんも無回答の47人の1人でした。自分の政策に関する質問に堂々と答えないというのは政治家としてとても不誠実だと思います

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選挙公約ではどう言っているのか

2017年と2021年のアンケートでの選択的夫婦別姓を法的に認めるべきかという問いについて穂坂さんは以下のように回答しています。2021年の回答では朝日新聞とNHKで回答が異なっていますが、NHKの方には「どちらとも言えない」という選択肢がなく、本音の反対を選択すると票が減るので「どちらかといえば賛成」を選択したというところでしょうか

アンケート回答
2017年衆院選・朝日新聞どちらかと言えば賛成
2021年衆院選・朝日新聞どちらとも言えない
2021年衆院選・NHKどちらかといえば賛成

公式サイトでは

彼の公式サイトの政策のページには以下のような記述がありました

「女性が制度的に不利益を被らないような社会」というと選択的夫婦別姓のことなのかと思いたくなる表現ですが、1月の手紙でははっきり反対と言っている。一体彼の言う「女性が制度的に不利益を被らないような社会」とは何なのでしょうか?国会議員として自分の政策をきちんと説明していただきたいものです

言うはやすし行いは…?

2017年には「どちらかと言えば賛成」と回答し、2021年1月には「反対です」という手紙に名を連ね、同じ年の10月にはNHKに「どちらかと言えば賛成」と回答、これでは二枚舌と言われてもしょうがないのではないでしょうか?選挙のときには名前にひっかけて「#言うはやすし行うもやすし」というハッシュタグを使っていましたが、実態は「言うはやすし行いは真逆」と感じてしまいます。現在、夫婦同姓を強制しているのは世界で日本だけであると法務省の調査でも明らかにされており、各種世論調査でも選択的夫婦別姓導入賛成が6割を超えています。そこで選挙向けには賛成のポーズをとり裏では地方議会に反対の圧力をかける。こういういかにも自民党的な政治手法は決して許されていいものではありません

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>今井あさと

今井あさと

埼玉県志木市在住。敷島神社の近くに住んでます。27年間ほど都内の私立高校で非常勤講師をした後にフリーランスのプログラマを経て現在はほぼ休業中。非正規一筋の人生です(笑

非常勤講師で教えていたのは公民科(政治経済・現代社会・倫理など)。今でも政治や社会に強い関心があり、志木市の政治についても詳しく見てみようと思いこのようなブログを立ち上げました

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