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志木市議会議員の小池真由美さんは誰の意見を代弁しているのか?

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宗岡公民館への期日前投票所設置

私はこのブログや自費で配布しているチラシで志木市の投票率向上のために宗岡公民館に期日前投票所を設置することを呼びかけてきました

小池真由美議員の市議会一般質問

この問題について、現職志木市議会議員の小池真由美さんが令和7年6月定例会の一般質問で取り上げていました。しかし議会議事録を読んでみるとその内容はとても残念なものでした。以下、議会議事録から該当部分を引用します(私が特に気になった部分は赤字にしました)

◆3番(小池真由美議員) こんにちは、公明党の小池真由美です。
 〜<略>〜
 次に、大きな3番、投票率向上への取組について。宗岡地区における期日前投票所の設置について、選挙管理委員会委員長にお伺いいたします。
 現在、4月20日投票日の第27回参議院議員通常選挙の期日前投票が、市庁舎本庁舎1階市民ホールにて行われております。明日からはマルイファミリー志木8階コミュニティスペースつつじ、あと、柳瀬川図書館の2階の視聴覚室の市内3か所で開設となります。
 酷暑の中で市役所に行かれるのも大変ご苦労を感じております。期日前投票を望む有権者から、宗岡地区に期日前投票所を追加設置していただけないかという要望を賜りました。さきの志木市長選の投票率は32.85%でしたが、宗岡地区の投票率は低かったと認識しております。期日前投票の状況をご教示いただき、投票所を宗岡地区に追加設置することが可能か、お伺いいたします。

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◎廣島直子選挙管理委員会委員長 おはようございます。
 小池議員のご質問3についてご答弁申し上げます。
 執行中の参議院通常選挙の期日前投票所3か所のご案内をありがとうございました。この期日前投票制度は、仕事や学業、育児や介護などの理由で選挙当日に投票所へ行けないという有権者に対して事前に投票の機会を提供するとともに、投票行動に対する心理的ハードルを下げる、そのような効果が期待できることから、投票率の向上が図られるものと理解しております。
 議員お尋ねの、先般執行いたしました志木市長選挙における期日前投票の状況でございますが、期日前投票者数は7,943人で、前回、令和3年選挙執行時の6,201人からおよそ3割増しの状況となっております。総投票者数に占める期日前投票者数の割合につきましても、およそ3割から4割に増加しております。また、今回の市長選挙における宗岡地区の期日前投票者数は1,757人であり、これは令和3年執行の1,353人に対しておよそ3割増加しております。
 議員ご提案の、宗岡地区に期日前投票所を新たに設置することについてでございますが、このような本市の期日前投票の状況に加えまして、投票所の設置場所や投票スペースの確保、また、二重投票防止対策に必要なネットワーク構築など、投票所の運営管理に係るコストが上昇すること、さらには、本市につきましては、面積や人口の多い近隣市に比べ期日前投票所を多く配置していることから、より時間や場所に縛られずに投票できる環境が整っていると認識しているところでございます。
 しかしながら、今後も引き続き投票率向上につながる方策を研究してまいりたいと存じます。

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◆3番(小池真由美議員) ありがとうございます。
 〜<略>〜
 次に、大きな3番、期日前投票をされている方が、どこの投票所でもというか、全体で増えていっているということは分かりました。宗岡地域でも同様に増えていますが、宗岡地域での期日前投票所を開設するのは難しいということですね。理解しました
 朝霞市とか和光市では2か所しかないところを、志木市は3か所ということなので、今後も働く方々や高齢化、未来を見据えた若者への対応など、地域の実情に応じた投票率向上施策が必要と思われますが、どのような展望をお持ちでしょうか。お伺いいたします。

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◎廣島直子選挙管理委員会委員長 働く方々や、高齢化、子育て中の家庭というように、忙しい生活や家庭環境の中でこの対応をしていくために、期日前投票がより実用的な選択肢と考えておりますので、今一層の利用促進を図ってまいりたいと思います。
 それと、未来ある若者への対応ということですけれども、先般の志木市長選挙から、埼玉県立志木高等学校の生徒にボランティアとして投票事務に従事していただきました。これは、選挙をより身近に感じてもらうという取組を主権者教育の一環として行ったわけですけれども、今後も、このように工夫を重ねまして、若者を巻き込みながら、またそれが投票率の向上にもつながると思いますので、いろいろ工夫を重ねてまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上です。

問題の本質から目をそらした問答

上記の廣島直子選挙管理委員会委員長の答弁では宗岡に期日前投票所を設置しない理由として、まず「投票所の設置場所や投票スペース」と「コスト」をあげています。しかし設置場所については宗岡公民館が使えますし、人件費などのコストについてはこれが市の財政を圧迫するほどの高額なものとは考えられず、それで投票率が向上するなら民主主義のコストとして十分許容できるものではないでしょうか?そして選挙管理委員長は3番目に志木市は近隣市より期日前投票所の数が多いので「より時間や場所に縛られずに投票できる環境が整っている」と述べています。確かに現在の期日前投票所の数についてみると志木市3、朝霞市・和光市2、富士見市4(前回衆院選では1ヵ所は工事中)、新座市5となっており面積・人口ともに少ない志木市は健闘しているといえます。しかし問題はその配置の不均衡です

上図の赤丸が現在の志木市の期日前投票所、新河岸川東には1つもありません。この配置が宗岡の市民にとって「時間や場所に縛られずに投票できる環境が整っている」と言えるでしょうか?青星は私が新規設置を主張している宗岡公民館です

上表は投票所別の投票率ですが、期日前投票所での投票分も各投票所別に反映されています。この宗岡の4投票所がいつも低投票率であることと期日前投票所の配置の不均衡に相関関係があると考えるのはごく自然なことではないでしょうか

選挙管理委員長はこのようなデータを熟知しているはずです。またこのことを肌で感じている宗岡の市民の方が地元選出の小池議員に宗岡への期日前投票所設置を要望していると小池議員自身が言っているのに、なぜか選挙管理委員長も小池議員も市全体の数だけにふれて配置の不均衡に一切ふれず、問題の本質から目をそらした問答で終わってしまっています

小池議員の不思議な発言

またこの問答で小池議員は「朝霞市とか和光市では2か所しかないところを、志木市は3か所ということ」と発言していますが、選挙管理委員長の答弁では朝霞市と和光市の数などは述べられていません。なぜここでこの数字が出てきたのでしょうか?事前にご自分で調べてきたのなら富士見市や新座市が志木市より多いことにも気づいたはずですが、期日前投票所の追加設置を求める質問なのに、それに不利になる志木市より数が少ない近隣市の例だけわざわざ出してきており、まるで自分で自分の質問を否定しているかのような形になっているのが不思議です

小池議員は誰の声を代弁しているのか?

最終的に小池議員は「宗岡地域での期日前投票所を開設するのは難しいということですね。理解しました」とあっさり矛を収めてしまっています。最初は「酷暑の中で市役所に行かれるのも大変ご苦労を感じております」と市民の声を代弁する形で質問を始めたのに、最後は選挙管理委員長の言い分をそのまま「理解しました」で終了。これは宗岡選出の市議会議員が議会の場で宗岡への期日前投票所設置は必要ないと追認したということになります。要望をくれた宗岡の市民の方にはなんと答えるのでしょうか?酷暑の中で市役所まで行くのがつらいと感じる宗岡の市民に志木市は朝霞市・和光市より全体数が多いのだから我慢してくださいと言うのでしょうか?これでは市民の代弁者ではなく行政の代弁者だということになってしまわないでしょうか?

志木市の投票率はもっとあげられる

今年2月の衆院選、志木市の投票率は55.95%で全国平均56.26%を少し下回りました。しかし上表の通り投票所別では全国平均を上回る投票所が7ヵ所もあり、内4ヵ所は60%を超えているなど志木市には政治意識が高い市民が多数いる。逆に全国平均を大きく下回る40%台が宗岡の3ヵ所。日本で6番目に面積が小さく産業等にも大きな地域差のない志木市において地域別に住民意識等が大きく異なるとは考えられず、投票所配置の不均衡こそがこの低投票率の原因。つまりこれは行政の努力によって解決できる問題です

もし宗岡に期日前投票所を増やすことで投票率が大きく向上すれば、これは全国に誇れる改革になります。そしてこれを先例として全国で期日前投票所や投票所の数を増やしたり配置の不均衡を見直す動きがおきれば全国的な投票率の向上に一石を投じることができるかもしれません。志木市選挙管理委員会や小池議員が比較対象にしている近隣市の投票率は現在の志木市と大差がなく、これを参考にしても投票率の向上は見込めません。横目で他市をみて同レベルだと満足するのではなく、選挙という民主主義の土台をより良いものしようという志を持ち志木市が先頭に立って改革に取り組むべきではないでしょうか?

しかし志木市議会ではこの問題がほとんどとりあげられず、数少ない小池議員の一般質問が上記のような残念な内容でした。現職議員は現在の選挙で当選してきた方たちなので本音ではこのままがいい、口では低投票率は問題だと言うものの、投票率が大きく変わると次の選挙で自分の当落が左右されかねないので選挙関連はいじりたくないとでも考えているとしたら残念です

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この記事を書いた人

埼玉県志木市在住。敷島神社の近くに住んでます。27年間ほど都内の私立高校で非常勤講師をした後にフリーランスのプログラマ。非正規一筋の人生です(笑。非常勤講師で教えていたのは公民科(政治経済・現代社会・倫理など)。今でも政治や社会に強い関心があり、志木市の政治についても詳しく見てみようと思いこのようなブログを立ち上げました。一市民の目線で志木市政をみつめていきます

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