志木市民会館・市民体育館複合化について考える2

志木市民会館及び志木市民体育館再整備基本計画

9月3日、志木市は志木市民会館及び志木市民体育館再整備基本計画を発表しました。市はこれに先立ち、7月に計画の素案を発表し、市民からの意見を募集、それを反映させて基本計画を策定しました。それぞれの内容は以下のリンクから表示できます

  1. 志木市民会館及び志木市民体育館再整備基本計画(素案)
  2. 「志木市民会館及び志木市民体育館再整備基本計画(素案)」に対する意見公募の結果について
  3. 志木市民会館及び志木市民体育館再整備基本計画 

素案と最終版では何が変わったか?

1の素案と3の最終版では何が変わったのでしょうか?2にはいくつか意見が反映されたと記載されていますが具体的にどのように反映されたのか?どこかに対照表などは公開されていないものかと市のサイト内を見てみましたが見つかりませんでした。今どきデジタルデータの差分をとるツールを使えば対照表など簡単に作れるのですから、市民に対して丁寧な情報公開をするように心がけていただきたいものですが、今回はしょうがないので自分で作ってみました

ページ素案最終版備考
5身障者用トイレ障がい者用トイレ
7身障者用トイレ障がい者用トイレ
13表内に「国の支援」項目追加意見公募No.3
24(表内②)会議室会議室等
28(弓道場)3人立ち5人立ち意見公募No.49
32英語略称のフルスペル追加と説明文の修正意見公募No.4
34④設計・施 工・維持管 理一括発注 方式
(PFI方式)
④PFI方式意見公募No.4
36JVの説明追加意見公募No.4
39以下を追加
(7)民間施設の活用について
公共施設マネジメントを推進するうえで、民間施設を活用することは有効な手段の1 つであることから、上記の様々な課題を解決するための手段として、民間施設を活用す ることも視野に入れ、財政状況を勘案しながら検討する必要があります。

こうしてみると意見公募の内容を反映した以外の修正・加筆も行われているようです。5・7ページの変更は同じ意味のことをより適切な表現に変えただけですが、24・39ページの方はちょっと気になります。別項でも書きましたが、複合化のメリットの補助金は延床面積の縮小が条件なわけですが、ロビーやエントランスなどの重複を削るだけでは足りず、市は会議室も削ってマルイの上に移そうとしており、それに対する反対の声も強いと聞いています。マルイの上の賃料は年間6000万円だそうですが、この額を毎年払い続けていくと補助金のメリットがどんどん薄れていってしまうようにも思えます。39ページへの追加で「民間施設を活用」と書いているのはまさにこの会議室削減・移動を意識しての追加だと思われますが、そもそも素案になかった文言をいつのまにかシレッと追加しているのはいかがなものか?市民は素案を見て意見を送ったわけですから、この部分については市民のチェックを経ていない一方的な追加であると言えると思います。こういう手法は市民の不信を招くものであるので慎むべきだと思います。また、24ページで「会議室等」として「等」を追加したのは今後会議室以外も削減しようという意図の表れと思われますが、それが何を対象にしているのか?「等」だからすべてが対象になり得るなどという暴論に使われないか心配です

素案に対する意見公募の結果について

素案に対しては私は以下の5点の意見を送り返答をいただきました。「志木市民会館及び志木市民体育館再整備基本計画(素案)」に対する意見公募の結果についてから以下に引用します

■複合化について

  • 補助金を利用する複合化が延床面積縮小を前提としているということをもっとはっきり周知する必要があると思います。他の方の意見でも駐車場の拡大やホールの座席数増加を求めている意見がありますが、これらはこの複合化では不可能なのであり、そのことを事前に周知しないために、せっかく意見を出したのにはねつけられてしまっています
  • ここでも会議室「等」の集約化という表現になっており、今後何が集約化の対象になるのか注意が必要だと思われます
  • 市民体育館の跡地利用について未定というのは大きな問題だと思います。何か理由でもあるのでしょうか?
  • 最終的な費用概算については最終版13ページに反映していただきました

■専門用語の羅列

事業手法関連の英語略称についてはこのブログで「フルスペル位書いてくれ」と書いておいたのを読んでいただけたのか、全部にフルスペルが注釈として追加され、説明文も若干修正されました。地方債関連の「充当率」「措置率」の説明が無視されたのは残念です

■公募方式について

「複数の応募がなかった場合は、それを中止し」の部分がはねつけられてしまったのは残念です。公募に対して1社しか応募がないというのはその募集方法が失敗なのだから募集方法自体を見直すべきだと思います

■延床面積の下限について

この返答を読むとやはりできるだけ延床面積を縮小させたいということなのでしょう。こういうバイアスが応募者にかかると面積の縮小を競い合う競争になり、結果的に使いにくい施設になることが心配です

■災害活動拠点機能

新しい施設は当然耐震性能が十分なはずなので何か話が噛み合っていない気がしますが、各地での災害のニュースを見るたびに避難所の重要性を痛感していますので、この新しい施設が十分な災害活動拠点機能を果たすようになって欲しいと思います

最後に

この施設は市民にとって非常に重要な施設になると思われますので今後の動向も見守っていきたいと思います

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>今井あさと

今井あさと

埼玉県志木市在住。敷島神社の近くに住んでます。27年間ほど都内の私立高校で非常勤講師をした後にフリーランスのプログラマを経て現在はほぼ休業中。非正規一筋の人生です(笑

非常勤講師で教えていたのは公民科(政治経済・現代社会・倫理など)。今でも政治や社会に強い関心があり、志木市の政治についても詳しく見てみようと思いこのようなブログを立ち上げました

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