流れ橋で税金約3537万円がたれ流し

村山快哉堂がある中洲と柳瀬川右岸のところに造られた流れ橋、散歩するたびにコンクリむき出しのままの橋脚が目に付きます。市は一連のいろは親水公園関連事業において「自然との共生」を謳っていますが、橋はイベント時のみ設置されるので普段はこんな景観です。これのどこが「自然との共生」なのか理解に苦しみます。この橋はなんのために造られたのでしょうか?

建設費用は総額約3537万円

流れ橋の建設費用その他知りたいことをまとめ、市長への手紙を使って以下の質問を送りました

柳瀬川と村山快哉堂のある中洲にかかる流れ橋について

・あの橋は県と市が予算を使って作ったと聞きますがそれぞれ何にいくらの費用を支出したのですか?

・普段は橋の上部は倉庫に保管されているそうですがその費用はいくらかかっているのでしょうか?

・完成時に一度架けられたきりですが、仮にコロナ禍がなかったとしたら年に何回・何日間架ける予定だったのですか?

・普段は橋桁がむき出しのままでひどい景観になっていますが今後もあの状態を放置するつもりですか?

これに対して以下のような返信をいただきました

志木市長 香川武文です。
市長への手紙にご意見いただきました件についてお答えいたします。

〜<略>〜

従いまして、運用に際しては、治水上の観点から常設ではなく、イベント時のみの設置を基本として、通常は、市が管理している倉庫に保管していますので費用はかかっておりません。また、いろは親水公園の再整備後は、指定管理者が管理する予定です。
橋の設置時期については、市民の皆様の来園が多く見込まれるゴールデンウィーク期間や、志木さくらフェスタ、新庁舎完成時イベントなど、いろは親水公園を中心に開催されるイベント時において、各イベントの所管課と連携しながら設置し、市のにぎわいづくりに繋げていくこととしています。
なお、個別具体的な費用等に関する内容につきましては、所管課である都市計画課より追ってご連絡申し上げます。

令和4年1月12日

費用に関する追信

志木市 都市計画課でございます。
1月3日付けEメールにて、ご意見をいただきました「市長への手紙」のうち、流れ橋に係る費用についてご回答いたします。

はじめに、市による流れ橋(上部工)の購入費につきましては、7,370,000円(令和2年度決算)です。
次に、県による整備費につきましては、川の国埼玉はつらつプロジェクトにおける親水施設整備として、流れ橋(下部工)、市役所脇のスロープ、市道から堤防上通路へのスロープ、高水敷遊歩道の延伸などを含む整備費(総額)として69,625,600円です。

令和4年1月13日

県の支出については総額の回答だったので、流れ橋(下部工)単体の額を知りたいと返信したところ、市では明細はわからないので朝霞県土整備事務所に聞けとの返信が来たので、そちらに問い合わせたところ以下のような返信をいただきました

いつもお世話になっております。
朝霞県土整備事務所 河川担当です。

お問い合わせいただきました、柳瀬川の流れ橋の建設費用について、下記のように回答させていただきます。

流れ橋の下部工として利用されている帯工部分の建設費用は、諸経費込・税込で約28,000,000円です。

以上、よろしくお願いいたします。

つまり流れ橋の建設費用は737万円(上部工)と約2800万円(下部工)で、合計約3537万円だということがわかりました。また保管費用はかかっていないという回答でしたが、議会議事録によれば倉庫は市が借用しているとありますので、流れ橋上部工単体の保管費用という費目が発生しないだけで倉庫の借用費用自体は発生しているはずです

ろくな利用計画もないのに造られた

この橋は年に何日架かるのか?

約3537万円もの税金を使ったとしても頻繁に設置されて多くの市民が利用できるのであれば必ずしも無駄とは言えないでしょう。しかし、市長からの回答ではコロナ禍がなかったとしていつ架ける予定だったのかという質問に対して挙げられたのは以下の3項目のみでした

  • ゴールデンウィーク:2021年に10日間ほど設置された
  • 志木さくらフェスタ:例年3月末頃の土日2日間に行うイベント
  • 新庁舎完成時イベント

ゴールデンウィークは志木市が行うイベントではないし新庁舎完成イベントは1度やれば次は数十年後にあるかないかもわからないので除外すると、志木市が行うイベントとして挙げられるのは志木さくらフェスタ1つだけで、あとはこれから考えるという大変無責任な利用計画になっています。一体この橋は年間何日架けられるのか?ゴールデンウィークに10日間、仮にさくらフェスタの時も10日間設置するとしても合計で20日間しか設置される見通しはありません。そんなものに約3537万円もかける価値があるのでしょうか?

設置もタダじゃない

流れ橋の設置には以下の費用が発生します

  • 設置・撤去工事費用:1回12万円
  • 安全管理のための誘導員等の配置:仮に1日(9〜17時の8時間)あたり3〜4名を配置すると、1名あたり最低でも埼玉の現在の最低賃金956円×8時間=7648円として22944円〜30592円かかります

現在の流れ橋は橋面の両脇には細いロープが3本渡してあるだけで子どもが簡単に落ちてしまう隙間があるため設置だけして放置ということはできず、安全管理のための人員を配置することは必須です。実際の賃金がいくらになるかはわかりませんが、仮に上記の最低費用で10日間設置すれば約35万円〜42万円以上かかる計算になります。1日に100人も200人も利用する人が出るイベントならいいかもしれませんが、そういうイベントを一体年に何回企画できるのでしょうか?

集票目的で無責任な公共事業やるのはもうやめてください

ろくな利用計画もない流れ橋を作ってそれが自分の政治的実績であるかのように宣伝している政治家が何人かいます

志木市長香川武文さん

実際の流れ橋の両脇のロープは3段ありますので、民間人はまだ通れない設置工事途中に作業の手を止めさせて写真を撮ったのでしょうか。市長の特権がないと撮れない写真です。これは香川さんの個人ブログですがこういうのは公私混同とはいわないのでしょうか?

市長の手紙への返信では土台むき出しの景観のひどさについて答えてくれなかったのは残念です

埼玉県議鈴木正人さん

ご本人のサイトをみると真正保守主義というのを標榜しておられるようですが、真正と真正じゃない保守主義は何が違うのかはサイトをみてもよくわかりませんでした。税金使って公共事業を行いそれがさも自分の政治力であるかのように宣伝して集票に利用しようとするのは従来の自民党政治家と何も違わないように見えます。ご満悦で動画を公開していますが「わしがこの橋の土台の2800万円を取ってきたんじゃぁ」なんて思ってるわけじゃないですよね?

橋から見える景色がよいと言っておられますが、普段の2800万円の土台むき出しの景観についてはどう考えているのか聞いてみたいものです

追記

<2022/12/4 追記>

12月4日に市役所といろは親水公園で志木市民まつりが開催されました。3年ぶりの開催ということで大変たくさんの市民が参加して大盛況でした。しかしこのイベントでは流れ橋は設置されず土台むき出しのままでした。イベント用の橋といってもそもそもイベント自体がめったにない上に、たまに開催されたイベントでも活用されない、一体なんのために約3537万円もの税金を使ってこの橋を作ったのか、典型的な無駄な公共事業だといっても過言でないと思います。ブログやYouTubeでさも自分の政治的業績であるかのようにドヤ顔している香川武文市長や鈴木正人県議にはこの状況をきちんと説明する責任があるのではないでしょうか?

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>今井あさと

今井あさと

埼玉県志木市在住。敷島神社の近くに住んでます。長い間都内の高校で非常勤講師をしていました。教えていたのは公民科(政治経済・現代社会・倫理など)、今でも政治や社会に強い関心があります。現在はフリーランスのプログラマ(主にswift)。非正規一筋の人生です(笑

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